アサン・トール

Asan Tole
分類
旧市街の見どころ
州
バグマティ州
標高
1300 m
アサン・トールの煉瓦、木彫窓、中庭の平面構成を切り絵・版画・リソグラフ調で表した編集グラフィック
記事内容と地理情報をもとに制作したオリジナル編集グラフィック。現地写真ではありません。

六方向の道がぶつかる市場は、旧市街の血流そのもの。商品を見るだけでなく、寺と商いが同じ広場を分け合う仕組みを読む。

食材の市場であり、信仰の交差点

アサン・トールでは、青菜、豆、香辛料、乾物、金物までが通りへ張り出し、人、自転車、荷車が細い隙間を縫う。観光市場に整えられた場所ではなく、カトマンズの日々の台所だ。広場の中心に豊穣と食を司るアンナプルナの祠があるため、買い物と礼拝が別々の行為に見えない。

注目したいのは、商品そのものより配置である。寺の基壇が陳列台や待ち合わせ場所になり、路地ごとに扱う品が少し変わる。朝は生鮮品と地元客が主役、日中は衣料や日用品の動きが強い。広場を俯瞰する場所は少ないので、端へ寄り、流れを塞がずに観察する。

歩くなら朝、撮るなら周囲を先に見る

インドラ・チョークから北上して入り、アンナプルナ寺院、イタ・チャパルを確かめた後、バンゲムダ方面へ抜けると旧市街の商業軸がつながる。初訪問なら午前8時前後が歩きやすい。雨季は足元が滑りやすく、祭礼日には迂回が必要なほど混雑する。

売り手の顔や秤の手元を近距離で撮るなら、まず許可を取る。値札のない品は購入前に価格を確かめ、通貨を手に準備して短いやり取りで済ませたい。古い寺と生活市場を「雑然」の一語で片づけず、ここで流通が毎日組み直される様子まで見ると、アサンの面白さが残る。

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