ヒンズー寺院

パシュパティナート — 生と死が隣り合う聖地

バグマティ川のほとりに建つパシュパティナートは、ネパールのヒンズー教徒にとって最も格の高いシヴァ寺院です。本殿にはヒンズー教徒しか入れませんが、対岸のテラスからは黄金の屋根と火葬ガートの営みを静かに見守ることができます。夕暮れのアルティ(火の礼拝)は、鐘と読経と炎が川面に揺れる、忘れがたい時間です。

境内には灰を身にまとったサドゥー(修行者)が座り、写真撮影には少額のお布施が慣わし。死を隠さないこの場所は、ネパールという国の死生観そのものを教えてくれます。

ムクティナート — 標高3,800mの解脱の地

ムスタンの奥、108の水口から聖水が流れ落ちるムクティナートは、ヒンズー教と仏教が同じ本尊を共に拝む稀有な聖地です。ヴィシュヌ神の寺でありながら、堂守はチベット仏教の尼僧。巡礼者は氷のように冷たい108の水を順に浴び、罪を洗い流します。ジョムソムから車道が通じ、以前より格段に訪れやすくなりました。

願いを叶える女神たち — マナカマナとパティバラ

「願(マナ)を叶える(カマナ)」の名を持つマナカマナは、トリスリ渓谷からケーブルカーで一気に登る山上の女神。東の果て、タプレジュンのパティバラ・デヴィは往復1日の山道を登った者だけが拝める霊験で知られ、ネパール中から参拝者が絶えません。地図の「ヒンズー寺院」フィルタで、全国28の寺院を巡ってみてください。