ビムセン寺院
Bhimsen Temple
商人の守護神を祀る寺の足元で、今も商いが続く。店舗との近さを欠点でなく、本来の機能として見る。
力の神が商業を守る
ビムセンは叙事詩『マハーバーラタ』の豪勇な英雄だが、ネワール社会では商人や職人の守護神として篤く信仰される。寺院の周囲や下層に商店が入り込む姿は、聖域が侵食されたのではなく、神と商いが近接してきた歴史の表れでもある。
基壇、店の間の入口、屋根下の彫刻を順に見て、礼拝者と買い物客の動線がどこで交わるか観察する。同名寺院は盆地各地にあるため、所在地と周囲の広場名を併記し、別都市の有名なビムセン寺院と説明を混同しない。
営業時間より、商いの時間に合わせる
朝の開店前後は供物と店の準備が重なり、守護神と商人の関係が見えやすい。日中は商品や看板で建築の下部が隠れるが、それも現役の姿だ。店先を動かしたり、奥へ無断で入ったりせず、見える範囲から構造を読む。
インドラ・チョークやアサンの市場と組み合わせ、商人の神、食の女神、都市祭礼の神が商業軸へ並ぶ様子を比べる。撮影は売り手と参拝者の同意を取り、寺院内の可否はその場で確認する。祭礼時には担ぎ手と供物の通路を空けたい。