コカナ
Khokana
菜種油を搾る共同作業と、中庭をつなぐ町割りが価値の中心。静かな古村ではなく、農業と祭礼が動く生活遺産だ。
油搾りから町の仕組みを見る
コカナはネワールの中世的な集落構成、排水路、チョークと呼ばれる広場、母神シカリ・マイの寺院、菜種油産業が評価され、ユネスコ世界遺産の暫定一覧に載る。登録済み世界遺産ではない。見どころは一棟の名建築より、住居、作業場、広場、畑が短い動線で結ばれることだ。
伝統的な木製搾油機が動く機会に出会えれば、種を加熱し、圧をかけ、油を集める共同作業を見られる。ただし常時の実演ではない。店頭の油も製法や生産者を尋ね、工業製品と手搾りを勝手に区別しない。
住民の暮らしを展示物にしない
細い路地や中庭は私生活と接している。開いた戸口から無断で撮る、洗濯や食事を「素朴な暮らし」として接写する行為は避ける。油工房では許可を得て、作業の邪魔にならない場所に立つ。
ブンガマティとの組合せは歩きやすいが、田畑を横切る近道は私有地の場合がある。雨季は路面がぬかるむ。2015年地震後の修復と都市開発の圧力も町の現在なので、古い外観だけを切り取らず、住み続けるための変化まで記事に含めたい。