サンクー
Sankhu
チベット交易路に栄えたネワールの門前町。旧市街の路地から丘上のヴァジュラヨーギニー寺院まで歩いて完成する。
町と聖山を一本の道で読む
サンクーはリッチャヴィ期に起源をもつとされ、カトマンズ盆地北東端の旧チベット交易路上に発達した。狭い街路、広場、層塔、休憩所、町門の痕跡が中世的な骨格を伝える。旧市街だけで終えず、北へ約1.5キロの丘腹にある17世紀のヴァジュラヨーギニー寺院へ上ると、商業都市と宗教拠点の関係が見える。
主神は密教の女神で、ヒンドゥーと仏教の信仰が交差する。寺院の由緒は地域伝承も多いため、史実と神話を分けて紹介したい。2015年地震後に再建された家屋や祠は、町が固定された過去ではないことを示す。
階段と礼拝規則に余裕を
寺院へは長い石段があり、暑い日や雨後は負担が大きい。水を持ち、往復時間を確保する。祭礼日は混雑し、一部区域への立入りや撮影が制限されるため、現地管理者の指示を優先する。
旧市街は生活道路で、車やバイクが狭い路地を通る。家の中や中庭を無断で撮らない。サンクーと寺院はユネスコ世界遺産の暫定一覧にある候補地で、登録済みのカトマンズ盆地世界遺産とは現時点で別扱いだ。