ラニガート宮殿
Ranighat Palace
カーリー・ガンダキの狭い河岸に現れる白い宮殿。悲恋の逸話だけでなく、ラナ時代の権力と辺境の建設技術を見る。
「ネパールのタージ・マハル」の先へ
ラニガート宮殿、通称ラニ・マハルは、カドガ・シャムシェルが亡き妻テジ・クマリを偲んで19世紀末に建てたと伝わる。このため「ネパールのタージ・マハル」と呼ばれるが、似ているのは愛の記念建築という物語で、規模も様式もタージ・マハルとは別物だ。
見どころは、深い谷の河岸という立地と、白い新古典主義風ファサード、左右対称の階段、川へ向かう軸線の組合せだ。タンスンの政治家がなぜ不便な場所にこれほどの建物を置いたのかを考えると、私的記念碑であると同時に権力を示す別邸だった面が見える。
川と道路の状態を確認する
タンスンから山道を下るアクセスは、道路改良が進んでも雨季に落石やぬかるみの影響を受ける。車両の種類、帰路、日没時刻を現地で確認し、徒歩を組み合わせる場合は水と滑りにくい靴を用意する。増水時は河岸へ近づかない。
修復や公開範囲によって入れる部屋が変わり、外観見学が中心になる日もある。欄干に登る、壁へ落書きする、ドローンを無断で飛ばす行為は避ける。川音が大きいので、同行者とは集合場所を決めておくと安全だ。