カスタマンダプ

Kasthamandap
分類
旧市街の見どころ
州
バグマティ州
標高
1300 m
カスタマンダプの煉瓦、木彫窓、中庭の平面構成を切り絵・版画・リソグラフ調で表した編集グラフィック
記事内容と地理情報をもとに制作したオリジナル編集グラフィック。現地写真ではありません。

都市名の由来とされる「木の館」。一本の巨木の伝説、発掘で分かった古さ、震災後の再建を分けて読む。

寺になる前は、人が集まる館だった

カスタマンダプは「木の館」を意味し、カトマンズという都市名の由来とされる。一本の沙羅の巨木から造ったという伝説が有名だが、重要なのは巨大木造建築が巡礼者の休憩や集会を受け止めたこと。後に行者ゴラクナートを祀る性格が強まり、公共空間と聖所が重なった。

考古学的な調査は建物の起源が従来想定より古い可能性を示してきた。伝承上の年代、木材の科学調査、後世の修理記録を一つに混ぜずに読むとよい。四隅のガネーシャや広い柱間にも、人の出入りを受け止める構成が残る。

倒壊と再建をなかったことにしない

2015年地震で建物は倒壊し、回収材と新材を用いた再建を経て再び姿を現した。現在の建物を「昔のまま」と紹介せず、倒壊した事実、部材の救出、工法をめぐる議論、地域の再建参加まで含める。新しい木の色は歴史の断絶であると同時に、継承の痕跡だ。

シン・サッタル、アショク・ビナヤク、マル・トレと一緒に歩くと、宿、祠、商業路の関係が分かる。内部公開と撮影は現地掲示に従い、柱や彫刻へ触れない。朝は人が少なく構造を見やすく、夕方は基壇が市民の休憩場所になる。

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